那珂市立木崎小学校の家庭教育学級にて、講師としてお招きいただき、
「草木染め」を展開しました。
僕自身もまだまだ習いたて・始めたてで、大変恐縮ながら。
今回会場として家庭科室をお貸しいただき、煮出して色を抽出する草木染めにチャレンジ。
染めるものは綿のトートバッグ、
そして最大のポイントである色を出す材料は、「おまかせ」しました。
トマトやよもぎ、あじさい、たまねぎ、桜など、バラエティに富んだラインナップで、
ご自宅で育てている野菜や花、ご自身で見つけたもの、また料理で使わなかったものなど、それぞれのアイディアや思いがあふれており、活動する前から素敵な雰囲気がありました。
簡単な説明を経て、作業スタート。
事前に、市販のバッグにコーティングされているだろう糊などをぬるま湯に浸けて抜いておき、
本時は豆乳に浸ける濃染処理から始めました。
本来は豆乳から取り出した後に乾かさなければなりませんが、今回は短時間での実施により、絞って脱水のみ。
次は、いよいよ色を煮出す行程。
参加人数とコンロの数の関係で、各々で色を抽出とはいかなかったため、
テーブルごとにグループを組み、持ち寄った材料を見比べてどれを使って色を出すか決めました。
オーソドックスに1種類の材料を選んだグループもあれば、何種類かのミックスに挑戦するグループもあり。
非常に興味深い展開になりました。
材料をネットに入れて、それがかぶるくらいの水を弱火で沸騰させ、そのまま20分キープです。
その間、色を布に定着させるための「媒染液づくり」と「模様つけ」。
今回は媒染液に、ミョウバンをぬるま湯で溶かしたものを使いました。
模様つけは、輪ゴムやクリップ、大豆などを使って、完成のイメージをぼんやりふくらませながら折る、留める、ねじる、など。
そして再び鍋に目を移すと、そこには色の付いた染色液が出来上がっていました。
思ったように色が出ていたり、思った以上に色が出ていたり、思った以上に色が出ていなかったり…
状況や結果はともあれ、そこに準備を済ませたバッグを投入。
引き続き20分、弱火にかけて色を付けていきます。
2つの鍋にまたがって二色染めにチャレンジする斬新な光景もあり、これまた興味深かったです。
そして20分後、再び色のつき具合を確認。
思ったように色が付いていたり、思った以上に色が付いていたり、思った以上に色が付いていなかったり…
状況や結果はともあれ、それを水洗いして脱水し、先ほど準備を済ませた媒染液に投入。
引き続き20分、浸けおきして色を定着させていきます。
そして20分後、再び色のつき具合、そして模様のつき具合を確認。
思ったように色や模様が付いていたり、思った以上に色や模様が付いていたり、思った以上に色や模様が付いていなかったり…
と、確認と一喜一憂の繰り返しを経て、ついに完成。
最後にもう一工夫加えたいという方は、植物の葉を叩いて色を出す「叩き染め」にも挑戦しました。
模様をつけたいところをドライヤーで強引に乾かし、
葉っぱをセットしたら、クリアファイルの上からドンドンドン。
仕上げにお酢に数分浸けて定着させました。
いかがだったでしょうか。
全員思ったような色に染まって成功、というゴールが講師としての務めだと思いつつ…
自分たちで材料を持ってきたり、それを選んだり、自分たちで色を出したり、
というストーリーが、思い入れのある一つを作ってくれるのではないかというところに甘えています。
また、昨年度勤務させていただいた木崎小学校にこのような機会をいただき、
参加していただいた保護者のみなさまにも終始温かい雰囲気をつくっていただき、
振り返れば甘えっぱなしでした。
そして僕自身、とても楽しかったです。
役員の方々をはじめ、保護者の方々、先生方、今回関わっていただいたみなさまへ、
本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
また機会がありましたら、どこかで楽しく自然を使った体験遊びができることを期待しています。